トーク128
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外国為替相場について~外国為替市場の全体像~岐阜信用金庫 国際業務部 酒井 慶喜 「もし、ポン円の買い、お願いします」「キウイはどうなっている?」「デンクロ、マイン!」これらは一昔まで外国為替のディーリングルームで交わされていたセリフです。 現在は電子取引が主流ですが、電話での取引が全盛だった頃、“喋っている間に、取引レートが変わるから”という理由で、取引に要する会話は極力手短にするというディーラー間のマナーがありました。 「もしもし~」ですら長いとされ、電話は「もし~」から始めるのが外国為替(以下、略してFX)ディーラーのステイタスとされていました。ちなみに冒頭の“ポン円”とは、イギリス・ポンドと日本円のことで、“キウイ”はニュージーランド・ドル、“デンクロ”はデンマーク・クローネを意味します。買いたい時は“マイン(mine)”、売りたい時は“ユアーズ(yours)”と言うのが、ディーリング用語の基本となっています。現在でも、オーストラリア・ドルを“オージー”と呼ぶように、通貨の名称や取引は言い間違いや聞き間違いのない略語を使用するのが業界では一般的となっています。601995/012000/012005/012010/012015/012018/0180100120140160アメリカ・ドル/日本円相場の推移(単位:円)出所:当金庫保有データより作成6

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