トーク128
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最近の革新事例 最後に、技術革新によって実現されている事例の一部を紹介します。少子高齢化が進む中、様々な社会問題の解決において、 不可能だったことが可能となったり、存在しなかったサービスが生み出されることで、社会のあり方やビジネスの方法が大きく変わるかもしれません。■ブロックチェーン 暗号技術とインターネット上で台帳を分散して管理する技術により、いわゆる仮想通貨が誕生しました。ブロックチェーンの技術は仮想通貨にとどまらず、各種実証実験が進めば、将来的には土地の登記や医療記録の管理など、情報システム全般に利用される可能性があることから注目されています。■フリーマーケットアプリ スマートフォンを利用して、インターネット上で個人間の物品売買ができるサービス。最大手のアプリは2017年12月時点、日本国内で6,000万以上ダウンロードされています。インターネット上での個人間の取引や貸借による共有型の経済活動はシェアリングエコノミーと呼ばれています。米国ではウーバー等のライドシェアリングが急速に普及しており、今後日本でも広がる可能性があります。■ドローン ドローンを利用し、画像認識AIにより野菜の虫食い部分だけに農薬をまくことで、低農薬で育成する技術が開発されています。試験販売された野菜は市場価格の3倍でも好調に売れたという報道があります。アマゾンは米国でドローンを宅配に利用する各種特許を出願しており、将来は街中でドローンを見かけることが一般的になるかもしれません。■ロボットとAI フロントの受付係や荷物の運搬係など、AIロボットに置換えることで、部屋数100室クラスのホテルを少人数での運営を可能にしているホテルがあります。また、人とAIロボットが共同で働くカフェもオープンしています。AIによって雇用が失われるのではないかという議論も巻き起こっています。■AIスピーカー AIを搭載したスピーカーが日本でも市販されており、 音声で指示を出して音楽や天気予報を聞くことが可能となっています。 AIスピーカーにより声だけで、エアコンの温度調整やカーテンの開け閉めができるなど、高齢化社会に役立つような技術も実用化されており、今後一般化することが予想されます。           (岐阜信用金庫 イノベーション開発室 藤田)変なホテル舞浜 東京ベイ  H.I.S. 提供4デジタル革命は何をもたらすのか ~変わりゆくビジネスのかたち~

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