トーク128
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(図表3) ネットショッピングの利用世帯の割合の推移 中国の都市部の消費者を対象とした調査では、「アリペイ」「ウィーチャットペイ」などのモバイル(スマホ)決済の利用率は9割を超えているとの情報も伝えられています。ATM網が日本ほど充実していないことが、スマホ決済の爆発的な普及につながったと考えられます。中国ではスマホ決済に関し、個人の信用力が点数化されるに至っています。ネットショッピングの増加 日本において、2017年12月の1ヵ月間にインターネットを利用して商品やサービスを注文した世帯の割合は38.2%と、1年前と比べて7.2ポイント上昇し、その平均購入額は33,959円となっています。ネットショッピングを利用する世帯の割合は年々増加しており、インターネットが生活の中に浸透しています。(図表3)クラウドサービスの普及 スマートフォンでインターネット利用が進んでいる背景に「クラウドサービス」の普及があります。クラウドサービスとはインターネット上に設置されたサーバー等のコンピュータ資源を借りて利用するサービスです。従来は企業が自前でサーバー等を設備し、管理する必要がありました。クラウドサービスの出現により低価格で様々なインターネットサービスの提供が可能となったことから、スタート・アップ企業の障壁が低くなったといえます。また、中小企業のIT化(会計業務や書類の電子化など)の可能性も広がっています。ビックデータの爆発的な増加 インターネットサービスを利用することで、検索履歴や購買履歴などの大量の情報が蓄積されています。こうした多様で大量のデジタル情報を「ビッグデータ」といいます。現在、通信方式は第4世代移動通信システムが利用されていますが、2020年代には第5世代(5G)が導入されます。これにより多数の機器間の通信接続が可能(あらゆるモノがインターネットとつながる)となり、ビッグデータの量は爆発的に増加すると予想されます。人工知能(AI)の役割 ビッグデータを高速かつ効率的に分析し、得た特徴量を使って様々な業務を自動化する技術です。アルファー碁で有名となった「ディープラーニング(深層学習)」と呼ばれる分野が最近飛躍的な発展を遂げており、自動車の自動運転が期待されています。定型的な業務を自動化することで、人はより創造的で生産性の高い仕事に専念することが可能となります。すでに音声認識の技術を活用したAIスピーカーが市販されるに至っています。出所:総務省 家計消費状況調査022.020.01212345678910111212015年2016年2017年23456789101112(月)24.026.028.030.032.034.036.038.040.0(%)3デジタル革命は何をもたらすのか ~変わりゆくビジネスのかたち~

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