トーク128
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健康コラム~ 腰痛治療の最前線~腰痛治療の出発点は「正確な診断」から 「腰痛」で苦しむ人は全国に2,800万人ほどいると言われ、「腰痛」が国民病と呼ばれるようになってから久しくなりました。 腰痛のみならず、しびれ、肩こり、歩行障害等には、精密な検査を行い、早期に治療を施すことにより、改善されるものが多くあります。 症状の原因が分からなければ、適切な治療にもつながりません。 これら症状の原因を詳しく調べる検査法に、「脊椎(せきつい)ドック」(脊椎精密検査)があります(保険外診療)。日本脊椎脊髄(せきずい)ドック協会のガイドラインに沿った背骨の精密検査です。背骨(脊椎)の専門医師が、あらゆる角度から症状の原因を調べて、適切な治療方法を提案するものです。 スポーツ庁が昨年行った「スポーツの実施状況等に関する世論調査」によると、「週に1回以上運動をする成人の割合」が初めて半数を超えました(51.5%)。今年1月に実施した当金庫のWebアンケートにおいて「2018年にやりたいこと」を尋ねたところ、第1位「預金を増やす」、第2位「運動」という調査結果となりました。健康に対する意識が高まっているのでしょう。 一方で、健康に対する悩みがあり、厚生労働省の「平成28年国民生活基礎調査」によれば、男性は「腰痛」の自覚症状を持つ方が最も多くなっています。特に65歳以上では、人口1,000人当たり男性は166.3人、女性は195.5人と、多くの方が「腰痛」で悩んでいる姿がみてとれます(右表)。 今回、最近マスコミでの紹介が続いている犬山市「あいちせぼね病院」の伊藤 全哉 院長に腰痛についてご寄稿いただきました。050166.3腰痛手足の関節が痛む肩こり目のかすみきこえにくいもの忘れする195.5138.8136.598.489.396.685.280.380.689.274.510015020065歳以上症状別にみた有訴者率(複数回答)出所:厚生労働省 「平成28年 国民生活基礎調査」より当金庫作成女男(単位:人口千対)脊椎ドック(脊椎精密検査)「半日」で症状の原因が分かるMRI、CT、レントゲン検査を一度に行う(保険外診療)検査後すぐに脊椎の専門医師から結果説明が受けられるレントゲン機能検査CT検査MRI検査伊藤 全哉(整形外科専門医、医学博士)医療法人 全医会あいちせぼね病院 院長10

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