トーク127
11/16

②調理済み鶏肉 ③コンピュータ・同部品 ④機械・同部品 ⑤プラスチック製品、一方輸入品は①機械・同部品 ②鉄・鉄鋼 ③自動車部品 ④電機機械・同部品 ⑤化学品 となっています。 日本とタイは、経済分野における重要なパートナーであり、投資誘致策としてタイ投資委員会(BOI)からは、税制恩典をはじめ、各種支援内容が発表されています。今後も海外展開を目指す日系企業は、多面的な視点からタイ進出の優位性を検討していくと思われます。文化交流の実態 既に多くの日タイ修好130周年を掲げたイベントが、タイでも実施されました。2月に大型ショッピングモールで開催された「ジャパンエキスポ2017」では、多くのエンターテイメントが日本から参加され、会場は非常に賑やかでした。日本アニメ、日本食、エンターテイメントがタイ人に受け入れられているのは間違いありません。今後もスポーツ、音楽など多様な文化交流が日タイ両国で開催されます。両国間で相互の文化を理解しあう絶好の機会となっています。タイの展望 昨年10月プミポン国王の崩御により、今年10月には国葬が予定されています。新憲法の発布による、民政移行への第一歩となる「総選挙」は、年内実施は難しい状況となりました。しかしながら、現政権の支持は厚く、政情は安定を保つと思われます。 タイの主要産業となる自動車業産業は、国内販売の低迷が続いていましたが、2016年に底を打ったと言われています。しかしながら中東向け輸出が減少しており、タイでの生産台数は昨年と横ばいになる見込みです。こうした状況下、タイ政府は「タイランド4.0」とのスローガンを掲げ、農業国から工業国に変化した経済発展について、将来の労働人口減少を見据えて、労働集約型産業から高付加価値産業への移行を狙っています。具体的には、先端技術、バイオテクノロジー、デジタル技術などが投資奨励対象分野となっています。今後も東部経済回廊(EEC)への開発(港湾、空港【ウタパオ空港】の拡張をはじめ、高速鉄道建設などインフラ整備)がタイ東部地区(チョンブリ県、ラヨン県、チェチェンサオ県)を中心に進められ、高付加価値産業の進出が期待されます。パートナーとして 親しいタイ人に「今年は『日タイ修好130周年』であることを知っていますか?」と尋ねると、ほとんどが「知らない」と答えます。日本でも実態は同じではないでしょうか。 しかしながら、タイ人にとって日本は「あこがれの国」であり、日本食をはじめ、日本産のあらゆるものに興味があります。 日本とタイの交流(ビジネス、経済、文化等)は今後も深まり、真のパートナーとしての認識が両国で生まれた時に、互いに歴史を振り返るのだと思います。そうした時代が近い将来やってくるのではないでしょうか。2011年~2015年 各国日本人訪問者数出典:日本政府観光局(JNTO) 2016年5月時点2011年伸び率(%)2012年伸び率(%)2013年伸び率(%)2014年伸び率(%)2015年伸び率(%)中国3,658,169▲2.03,518,153▲3.82,877,533▲18.22,717,600▲5.62,497,700▲8.1韓国3,289,0518.83,518,7927.02,747,750▲21.92,280,434▲17.01,837,782▲19.4台湾1,294,75818.11,432,31512.11,421,550▲0.81,634,79015.01,627,229▲0.5タイ1,127,89313.51,373,71621.81,536,42511.81,267,886▲17.51,381,6909.0香港1,283,687▲2.51,254,602▲2.31,057,033▲15.71,078,7662.11,049,272▲2.7シンガポール656,41724.1757,11615.3832,84510.0824,741▲1.0789,179▲4.3ベトナム481,5008.9576,38619.7604,0504.8647,9567.3671,3793.6マレーシア386,974▲7.0470,00821.5513,0769.2553,1067.8483,569▲12.6インドネシア423,1131.7463,4869.5497,3997.3505,1751.6未集計−フィリピン375,4964.7412,4749.8433,7055.1463,7446.9未集計−カンボジア161,8046.6179,32710.8206,93215.4215,7884.3193,330▲10.4ジャパンエキスポ2017 の様子11海 外レポート

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る