トーク127
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キャッシュレス社会は実現するか~変わりゆくお金のかたち~国家の成長戦略として推進する「キャッシュレス決済」 「日本再興戦略」改訂2014において、キャッシュレス決済を推進する方針が打ち出され、日本では普及に向けた動きが政策的に進められています。その理由としては、2020年オリンピック・パラリンピック東京大会の開催等に向け、訪日外国人観光客対応の一環として決済の利便性を図る必要性があることや新たなビジネスチャンスにつながり、経済全体にも大きなメリットがあると考えられているからです。 そして、2017年6月には、「経済財政運営と改革の基本方針2017」(いわゆる骨太方針)と同時に取りまとめられた「未来投資戦略2017」が閣議決定されました。その中で、今後10年間(2027年6月まで)にキャッシュレス決済比率(注)を倍増し、「4割程度」にまで高める数値目標、いわゆるKPI(重要業績評価指標)が初めて掲げられました。キャッシュレス社会は実現するか〜変わりゆくお金のかたち〜P.1高齢化により変化していく社会モデル〜第1回 「医療・介護」制度の現状〜P.6データファイルP.13CONTENTS日本とタイとの関係およびカンボジア事情についてP.10海 外レポート デジタル化が進展した現在、利便性、効率性を求め、紙幣や硬貨を使用しない「キャッシュレス決済」が世界的に広がりつつあります。こうした中、日本のキャッシュレス決済の現状について各種公表資料や当金庫「お買い物アンケート」の結果を踏まえて、今回レポートにしました。(注)キャッシュレス決済比率は、「クレジットカード、電子マネー、デビットカードの公表決済金額合計」÷「民間最終消費支出」×100で計算できる。350(兆円)40%35%30%25%20%15%10%5%0%3002502001501005002014年2015年2016年2027年10年後40%キャッシュレス決済キャッシュレス比率民間最終消費支出No.12720171

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