トーク126
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い社員が年功序列などの関係で、なんとなく肩書きだけ部長、課長とついている状態です。こうした組織では、優秀な人材がいなくなり、企業としての成長が止まってしまう恐れがあります。つまり、更なる事業展開が難しくなってしまいます。 そこで私は、これを打破するために「組織で組織をつくる」企業形態が急務であると考えました。G…「組織で組織をつくる」とはいったいどのようなことですか。 あまり耳慣れない言い方かもしれません。つまり、当社における部長、課長といった役職は何が求められ、どうあるべきかをしっかり定義し、会社が戦略的に展開できるような組織体系をつくり、それに見合った人材を登用していくことです。ですから、ある部門の課長を任せることができる人材がいなければ、その部門の課長は空白のままということもありうるのです。ただし、適応できる人材がいなければ、いつまでも空白でもいいという訳ではありませんので、人材育成はもちろんですが、中途採用も積極的に行っていきたいと考えています。まさに、優秀な人材の確保、育成は社長の力によるところが大きいと思いますので、頑張りたいです。 この組織改革がうまくいけば、売上を倍にすることも可能であると考えています。また、組織づくりのベースになる企業理念、経営方針、社訓を組織改革に向け、新たなものにしました。【企業理念】人と木を新たなる形でつなぐイノベイティブ企業【経営方針】(川上から川下まで)一貫したものを提供できる企業だからこその強みを活かし、新たな価値を創造する。【社訓】1.常に楽しく、物事を前向きにとらえる。2.常に楽しく、たゆまぬ努力を惜しまず、すべての  ことに謙虚な心を持って臨む。3.常に楽しく、健康、愛情、調和を忘れない。 特に、社訓の3つ目が大事であると思いますので、社員には、健康に留意し、明るく仕事に励んでもらいたいですね。また、こうした当社の在り方を象徴するロゴマークも考えているところです。G…将来に向けたビジョンを明確にすることが本当に大切といえますね。 こうしたビジョンを描くことができるのも、山に関わる事業が大変魅力にあふれたものであると考えるからです。山は古くから私達にとって身近なものでありますが、事業としては深掘りされていないことが多く、まだまだ新しい発見、潜在的な価値があります。また、この事業は国内で完結できる、地に足のついたものであり、海外拠点を必要とするものではありません。まさに「古くて新しい分野」であるといえるでしょう。ですから、若い人にとっても夢があり、働き甲斐のある場所であるといえるのではないでしょうか。当社では、新たに「KIKORI隊」という山林事業に従事する若手社員中心のチームをつくりました。また、少しでも楽しく仕事をしてもらえるよう、ユニホームも新調しました。G…これから山に関わる事業を展開していく上で、課題などはありますか。 山に関わる事業は大変魅力にあふれていますが、今後事業を展開していく上で考えなければならないことが多くあります。例えば、この事業は天候に左右されやすく、樹木の伐採などは、雨が降れば、業務効率が落ちてしまい、場合によっては、休みになってしまう■「KIKORI」隊開拓余地のある「古くて新しい分野」■対談する佐合社長4

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