トーク126
13/20

 最近は欧州等への観光ニーズも高まっていますが、引き続き日本はタイ人の旅行先として人気があります。 先日、バンコクのクイーン・シリキット国際会議場で開催されたタイ人向けの旅行フェアを訪ねました。会場は大変盛況で、タイ人にとって「旅行」は関心が高いものであることが分かりました。 日系大手旅行会社の日本向けの旅行担当者に最近の傾向を聞いたところ、「タイ人の富裕者層で既に日本の主要旅行先(東京・大阪・北海道)への旅行を経験した人は、地方都市でおいしいものを食べ、美しい景色を見ることを目的にリピーターとして、日本を訪れます。最近は和歌山・小豆島などに興味を持つタイ人が多いです。人気があるのは4泊6日のコースであり、ローカル旅行会社が1人4万バーツ(約12万円)で、パックを売り出している中、日系の旅行会社の顧客には1人5万~6万バーツ(15~18万円)の価格帯が売れています」とのことでした。なお岐阜・愛知では、「飛騨高山・白川郷」や「名古屋城・知多」が観光地として紹介されていました。 同じくクイーン・シリキット国際会議場で、日本語教育に関するフェアが開催されました。タイでは日本語学習者の数が年々増加しており、特に中等教育段階(中学・高校)の学習者数が大きな伸びを見せています。この背景には、日本のアニメ・ゲームが浸透していることで日本語に触れる機会が身近にあることや将来日系企業で働きたいと思っている学生が多いことが考えられます。実際に、タイ人の留学先として日本は4番目に人気があり、留学生の数も増加しています。 日系IT関連企業の社長の話では、「インバウンド向けの観光サイトの開発の他、最近は日本語の勉強に関する事業も始めました。タイ人の日本語を勉強しようとする意欲は旺盛で、ビジネスに使える日本語のオンラインサイトを開設しました。週に1回のレッスンが1ヶ月で2,000バーツ(=約6,000円)でタイ人はスカイプを利用して、日本語の勉強を1回25分受講することができます。値段設定は高めですが、1日で40件の引き合いがあります」とのことでした。また、名古屋から参加していた語学専門学校の副校長は「日本語を勉強して、日本の大学を受けたいという学生が多く、例年20名ほどのタイ人が名古屋で勉強しています」と話されました。旅行先としての日本日本語教育人気について■旅行フェア■日系大手旅行会社■日本語教育に関するフェア11海外レポート

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です