トーク124
11/20

取材を終えて 原社長の音楽への情熱を捧げたスピーカーシステムのお話を伺ったあと、同社のリスニングルームで実際に音楽を聴かせていただきました。30畳以上あるリスニングルームには、まるで工芸品のような美しいデザインのスピーカーシステムがあり、それらに囲まれた形でゆったりとした椅子が一つ置いてありました。 その椅子に座らせてもらい、目を閉じて、同社のスピーカーシステムから流れる音楽を耳にすると、楽器の音はもちろんのこと、歌い手の息遣いも分かるほど、まるで自分の目の前で演奏しているようなリアリティを体感することができ、なんともいえない不思議な感覚を味わうことができました。 改めて、音楽をこよなく愛する原社長の真髄に触れた気がしました。大変充実した時間を過ごすことができ、心から感謝しております。インタビュアー:営業企画部 部長 奥村順一営業企画部 マーケティンググループ長 古山 雄一郎 夢は地域の人が家にいながら、もっと手軽にいい音楽を聴くことができる環境を提供することG…今後の事業展開について差し支えなければお聞かせください。 当社のスピーカーシステムは、個人のお客さまだけではなく、コンサートホールにも活躍の場を広げ、生のオーケストラとも共演しました。あたかも目の前で生演奏が行われているような音楽空間を再現した当社のスピーカーシステムは、演奏家や作曲家の皆さまから高い評価を受けています。 それに伴い、最近は東海地方にとどまらず、東京、海外などにもお客さまが増え、各都市で各種イベントに参加し、聴いていただく機会を設けています。今後も当社のスピーカーシステムのすばらしさを多くのお客さまに知ってもらえるようイベントなどにもっと力を入れたいですね。G…もう既にご趣味が仕事になっているといっても過言ではありませんが、お忙しい中、リフレッシュ方法などがあれば、お聞かせください。 既に趣味が高じて音楽が仕事になっていますが、この仕事をやっているとイベントなどで全国、時には海外にまで足を運ぶことが多くなり、その行った先々で美味しいものを食べることがリフレッシュする方法ですね。この先もいろいろと予定が立っており、忙しいですが、そういった楽しみもあり、非常に充実しています。G…最後に、原社長の夢をお聞かせください。 臨場感のある音楽を再生するということは演奏している楽器などの質感をしっかりと出すことだと思います。例えば、「オーケストラを聴いてそれがあるべき音で鳴る、あるいはギターの音がいかにもその場でギターを弾いているように聴こえる」といった具合です。まるでコンサートホールで演奏会を聴いているような感覚をスピーカーシステムでつくりだすことが理想です。 しかしながら、音響技術は映像技術の進歩に比べて遅れており、一般的には2チャンネル(左右2種類の出力)のスピーカーシステムが主流です。2チャンネルは臨場感という観点からすれば、物足りない気がします。せめて、5チャンネル(正面、右前方、左前方、右後方、左後方、計5種類の出力)のスピーカーシステムが主流になってくると、より本物に近い音楽が楽しめるのではないでしょうか。音響技術の進展を推し進めてくれる人が一人でも多く出て、後世にすばらしい音楽を伝えることができれば嬉しいですね。 私自身の夢は、生演奏に触れる機会が少ない地域の人でも家にいながら、もっと手軽にいい音楽を聴くことができる環境を提供することです。今後もスピーカーシステムのさらなる研究、開発を楽しみながら重ねていきたいですね。G…本日は、有意義なお話を伺うことができ、感謝しております。また、これまでの概念を覆す、まるで弦楽器のようなスピーカーシステムをご紹介いただき、大変感銘を受けました。御社のますますの発展を心からお祈りします。長時間にわたり、誠にありがとうございました。■HB-1のキャビネット9キソアコースティック株式会社

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です