トーク123
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 産業用ロボット、コンベア、食品機械などの一般産業機械の構成部品を開発、製造する株式会社岩田製作所。大手企業もまねできない多品種少量、短納期の「ものづくり」が売りである。 これまで、従業員同士の対話力で製品開発力を磨いてきた。しかし、昨今のデジタル機器の普及で便利になった半面、「考える能力」や「雑談(コミュニケーション)能力」の劣化を危惧した同社の岩田修造社長が取った行動は、なんと私用でスマートフォンを使わないことを奨励する「デジタルフリー奨励金制度」の導入であった。「アナログ重視」という、まさに時代に逆行する取組みと言えるが、社内に活気が戻るなど、効果が徐々に出始めている。また、メセナ活動(文化、芸術活動を支援する活動)にも力を入れ、社会貢献活動に尽力し、2014年1月には日刊工業新聞社主催の「第31回優秀経営者顕彰」において岩田社長が「日刊工業新聞社賞」を受賞した。 今回は、同社の岩田社長に従業員の能力を高めるユニークな取組みや経営哲学についてお話を伺った。株式会社 岩田製作所代表取締役 岩いわ田た 修しゅう造ぞう 氏(関支店お取引先)会社名株式会社 岩田製作所 所在地岐阜県関市池尻923-1設 立1966年資本金9,912万円従業員100名事業内容産業用ロボット、コンベア、食品機械などの一般産業機械の構成部品を開発・製造。また、確かな技術力をもつ海外メーカと提携し、新商品を開発・製造する。会社概要■本社社屋6SPECIAL TALK

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