トーク122
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G…仁木社長にお聞きしますが、その当時の心境はどうでしたか。 仁木社長…もちろんプレッシャーはありましたが、それ以上に「東部センター」の責任者を任され、ワクワク感で一杯でした。ですから、当センターが軌道に乗るまでは、四六時中仕事のことばかり考え、朝早くから夜遅くまで、ほとんど休むことなく働いていました。また、そこで働く仲間も大変協力的で、本当に楽しくて仕方がありませんでしたね。G…こうした仁木社長の取組み姿勢を福田会長はどう思われましたか。  福田会長…責任者として期待はしていたものの、まだ遊びたい盛りの23歳の仁木社長があまりにも根を詰めて仕事に取り組んでいましたので、「ちょっとやり過ぎじゃないか」と話をしたこともありました。しかしながら、仁木社長は私の心配をよそに、猛烈な取組み姿勢を崩そうとしませんでした。「治療食」、「介護食」という仁木社長の専門分野ですから、相当な自信があったのでしょう。私も途中から口うるさいことは一切言わないようにし、仁木社長をだまって見守ることにしました。 当センターの社員も「ついていけない」と泣き言をいうどころか、仁木社長の仕事に対する姿勢に共感し、ひとつになって頑張ってくれたことは本当に嬉しかったです。G…こうした頑張りもあって東部センターの運営は軌道に乗り、仁木社長も今から4年半前に社長に就任された訳ですね。  福田会長…今から4年半前に「社長を任せられる」と判断し、社長に就任してもらいました。まだ若いですが、管理栄養士の資格を持ち、「治療食」、「介護食」の分野においてエキスパートであることはもちろん、仕事に対する姿勢が大変真摯であり、社員からの信頼が厚い女性です。仁木社長と一緒に仕事をした皆さんからも「会長さん、みる目がありますね。」と私が褒められるぐらいです。人材育成の基本は「適材適所」G…これまで福田会長、仁木社長がともに協力し、会社を盛り立てていった経緯がよくわかりました。仁木社長をはじめ、社員の皆さんのいいところをG…福田会長、仁木社長を結びつけるきっかけとなったのが新聞記事とは驚きですね。  福田会長…そうですね。でも、このような偶然としか言いようがない「人との出会い」が非常に大事なのです。振り返ってみると、要所要所で、いい人と巡り合い、助けられて、今の私があります。 仁木社長の頑張りはこれから話しますが、もし、仁木社長と出会わなかったら、今の当社の発展はなかったかもしれません。逆に仁木社長も私と出会い、自分の夢に向かって頑張ることができたのだと思います。入社して1年で「責任者」にG…そんな仁木社長の入社後の歩みについてお聞かせください。 福田会長…仁木社長は平成12年に当社に入社しました。入社当初からやる気に満ち溢れ、エネルギッシュに業務をこなしていきました。そんな姿をみて、私はある決断をしました。 それは、仁木社長を平成13年2月に開設した「東部センター」の責任者にすることでした。当センターは当社の社運を賭け、「治療食」、「介護食」を宅配する拠点の一つとして立ち上げたものであり、「入社して1年の仁木社長には荷が重いかな」と思い悩みましたが、それよりも「彼女だったら必ず結果を出してくれるに違いない」という期待が大きかったのです。■仁木社長と社員さんの職場での一コマ4SPECIAL TALK

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