トーク121
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 会社経営者なら、誰もが一度は考えたことがある「事業承継」。外部にはなかなか相談することができず、いつしか年をとってしまった、というケースが珍しくありません。 今回は、当金庫がお取引先企業に実施したアンケートをもとに、「譲る側」のご意見を紹介します。また、実例として、事業承継に成功された「継ぐ側」のお話や、金融機関として第三者の目線から、事業承継について考えてみたいと思います。調査概要調査内容:事業承継の現状について調査方法:アンケート表による面接聴取法 調査対象:お取引先企業調査期間:2013年11月15日~12月2日回答企業数(業種別):製造業265、建設業114、卸売業・小売業137、不動産業20、          サービス業77、運輸・郵便業12、その他5    合計 630社~「譲る側」の目線から~ (アンケート結果について)事業承継の考え方と対策テーマ 事業承継についての考えを尋ねたところ、「子供、親族への承継を検討している」との回答が49.7%と最も多く、次いで「特に考えていない」(27.0%)、「従業員、役員への承継を検討している」(8.7%)となりました。(図①-1)参照 回答別の現経営者の平均年齢については、「特に考えていない」が51.4歳となっている一方で、「子供、親族への承継を検討している」(61.9歳)、「第三者への承継(M&A)を検討している」(59.0歳)となっており、現経営者の多くは60歳前後で事業承継について具体的に検討し始めることがうかがえます。(図①-2参照) 「譲る側」が事業承継を意識するのは、他社で事業承継を行ったという話を見聞きしたとき、親が亡くなったとき、体力や健康面で不安要素が出てきたときなど、様々な出来事をきっかけに「あと何年現役を続けていけるだろうか」という不安がよぎる場面ではないでしょうか。1. 60歳を超えると、明確なビジョンを持つ傾向最も適当な事業承継のタイミングとは?事業承継についての考え(図①–1)(図①–2)10回 答平均年齢(歳)子供、親族への承継を検討している61.9従業員・役員への承継を検討している58.0第三者への承継(M&A)を検討している59.0誰に承継するか決めかねている59.4廃業を検討している49.9特に考えていない51.4その他40.0子供、親族への承継を検討している特に考えていない従業員、役員への承継を検討している誰に承継するか決めかねている第三者への承継(M&A)を検討している廃業を検討しているその他0(%)102030405049.7%27.0%8.7%8.6%2.1%2.6%1.3%

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