トーク120
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スタートは期間限定のイベントサークルG…NPO法人G-netを立ち上げたきっかけと、これまでの歩みをお聞かせ下さい。 G-netを立ち上げたのは、東京の大学に在籍していた頃です。当時は、大企業がいくつも潰れていく時代で、堀江貴文さんをはじめ、学生が起業してメディアを賑わせていたので、自分でも何かしたいと思っていました。そんな時、岐阜に帰省をして目にしたのが、子どもの頃に鬼ごっこをしていた百貨店が姿を変えた、空き地でした。ショックでした。地元の大人は「役所が悪い、駐車場がないのが悪い」と誰かへの不満を並べるばかりで、今思えば若気の至り、生意気ですが、そんな大人をカッコ悪いと思っていました。 どうにか地元を盛り上げたい、人の文句を言う大人にはなりたくないと始めたのが、イベントとフリーペーパーの発行でした。ただ、大学卒業後は、東京で就職しようと思っていたので、G-netは期間限定で活動する予定でした。G…今の事業内容とは異なりますね。 そうですね。イベントや雑誌を作る過程で多くの地元企業の方と接するうちに、大企業を辞めて地元で活躍する経営者、すごい技術を持つ革新的な企業とのご縁をいただきました。それまでの地方中小企業のイメージがガラリと変わりましたね。ただ、そんなポテンシャルを持つ人たちの頑張りを支える、右腕となるような優秀・有能な人材を、中小企業は採用する機会もお金も手段もないという現実も同時に知りました。 同じ頃、中小企業支援を行う著名な方々との出会いから影響を受け、中小企業を支援することが街が活気づく近道だという考えに至り、事業内容を大きく転換させました。インターンシップ事業で企業を元気にし、地域を活性化G…そういった経緯で、現在の主な事業である長期実践型インターンシップを始められたのですね。具体的にどのような活動をされているかを、お聞かせ下さい。 通常の、企業が行う1週間前後の見学・体験中心のインターンシップとは異なり、半年から1年のインターンシップを行う機会を学生に提供しています。社内にノウハウがない新事業、新分野の担当者として、やる気のある優秀な大学生を改革者として送り込みます。長期実践型インターンシップ事業を通じて、日本社会の価値観を変える■壁には、今までにインターンシップに参加した企業と学生が一面に飾られている7

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