トーク120
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るために「日次決算システム」を導入しました。当社は業務を単独で行うのではなく、班と呼ばれるグループ単位で行っているのですが、このシステムは日々の班ごとの「売上」と「コスト」を数値化し、全従業員が確認できるものです。それぞれの班は、日替りの班長を中心として、毎日の結果から問題点・課題を見つけ、改善案を作成し、業務につなげていくのです。 CS(お客さま満足度)については、物流コストを削減し、お客さまからいただく代金を引き下げすれば、向上していくというものではありません。目先の利益だけではなく、「ダイセーと付き合えば、生産性の向上や売上アップにつながるのではないか」と思っていただくことが大切です。特にお客さまと直接接するドライバーには強い規律が求められます。ドライバーに必要な能力の一つとして「言われたことは言われたように行う。」といった実直さが挙げられますが、こうした基本的な能力はもちろんのこと、挨拶、応対、マナーに至るまで徹底した研修、教育を繰り返すことで、配送品質を高め、CS向上に努めています。売上高700億円に向けてG…御社の今後の展望についてお聞かせください。 今後、日本の人口は減少し、国内市場の縮小は避けられません。こうした中、今まで通りのやり方では、生き残りが難しく、さらに積極的な行動が必要です。その一つとしてニッチ(隙間)市場に参入することも重要であると考えます。少々手間がかかるのですが、今まで取り扱いをしたことがない流通加工、在庫保管、フローズンといった分野に挑戦し、サービスの幅を広げ、事業の活性化■従業員研修の風景 田中社長は、従業員数約1,500人、売上高139億円を誇る企業のトップにふさわしいスマートな風貌であり、思わずこちらが緊張してしまうほどでしたが、いざ取材が始まると親しみやすい人柄がにじんでくるような丁寧なお話しぶりで時間が経つのも忘れてしまうほどでした。その後、「中京スーパーハブセンター」内も見学させていただきましたが、その際、働く従業員の方々に「お疲れさま。がんばってる!!」と明るく声をかける田中社長の姿が大変印象的で、この企業の強さを垣間見た瞬間でした。インタビュアー:営業企画部 古山取材を終えてを図っていきます。こうした挑戦の布石として、平成25年4月9日には「中京スーパーハブセンター」を開設しました。当社の2012年度の売上高は139億円でしたが、2019年にはその5倍の700億円まで事業を拡大できるよう全従業員が一丸となって取り組んでいきます。従業員が自ら考え行動する組織をつくることが私の夢G…最後に田中社長の夢をお聞かせください。 社長になってから、私が中心となって従業員研修を全面的に見直し、人材育成に心血を注いできました。そして、従業員一人ひとりが毎日の成果を確認し、自律的に働くことができる組織体制を追い求めてきました。ですから、私の夢は、従業員が自分のなすべきことを考え、自ら行動する理想の組織をつくりあげることです。つまり、私がいなくても、勝手に成長するような会社です。その暁には、「大好きなシンガポールに住んでみたい」と密かに考えています。5

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