トーク120
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職員には、PDCAを徹底G…本当にお忙しい毎日を送っていらっしゃいますね。そんな代表の周りにいる職員の方への指導(人材育成)や、CS(お客さま満足度)に対する考え方についてお聞かせください。 職員については、1日ごとの日報、月1回のコーディネーター研修、四半期に一度の事業設計と振り返りを通して、PDCAサイクル(計画する、行動する、振り返る、改善する)を定着させています。たまに、日報に感想を書く職員がいますが、このサイクルは振り返りの部分が本当に大切なので、「どう明日に活かすかを考えなさい」と指導しています。また、学生受け入れ先企業とは単なるお客さまという関係を超えて"シェアする関係"でいたいと考えています。地域で若者を育てる企業をつくるというG-netのビジョンを深く理解し、価値観を共有できる、信頼できる仲間のような関係です。同様にインターンシップに参加する学生にも、「君たちは受益者ではない、チェンジ・エージェント(変革の推進者)として地元中小企業の発展を担う私たちの仲間である」と指導し、意識を高めて企業に送り出しています。Plan(計画する)Check(振り返る)Action(改善する)Do(実行する) 岐阜の問屋街ビルの一角にいながら、六本木のベンチャー企業の社長と話しているような感覚になるほど、秋元代表はスマートかつエネルギッシュな方でした。若者の仕事に対する価値観を最前線で変化させる時代の変革者として、岐阜から全国へと「夢」を発信するG-netの活動から、今後も目が離せません。インタビュアー:営業企画部 福地取材を終えて社外役員を取り入れた、ガバナンスの強化G…そんな精力的な活動をしていらっしゃるG-netは、NPO法人という組織形態ではありますが、組織の活性化、強化に向けた取り組みについて教えて下さい。 ペースメークをし、常に緊張感をもった経営環境が大切だと考えているため、5年ほど前から、半数以上を社外理事、残りを社内理事で構成する理事会を四半期に一度開催しています。同族経営の中小企業にも言えることなのですが、社内において創業者である自分の立場がどうしても強くなってしまいます。そこで、コーポレート・ガバナンス(企業統治)を強化するために役員の半数以上を外部に託すことで、月次試算表をきちんと作成する、説明責任を果たすために振り返りをする、経営改善に向けた意見をいただく等、健全な経営を行う仕組みを構築することができました。時には理事会で、社外理事から本気で怒られることもありますよ。「日本代表」になり、中小企業の経営革新を加速するG…最後に、秋元代表理事の夢をお聞かせ下さい。 「日本代表」になることです。スポーツなんかはできませんが、何かの分野で日本代表になりたいです。G…すでに、社会的に意義のある活動を称えられ、経済産業省をはじめ数々の賞を受賞していらっしゃいますが… それは、NPO法人という組織形態や長期実践型インターンシップ事業というビジネスで、挑戦する姿勢等を褒めていただいたと思っています。出した成果に対してではなく、もっと頑張れという意味で。そうではなくて、ビジネスが評価され、「G-netがいるから地域が変わった、G-netがいないと困る」と言われる存在になりたいんです。そのために、1万人の人々が中小企業でインターンシップをする社会を目指しています。それが実現すれば、今の人々の価値観、つまり「大企業に就職することが良いこと」という風潮を変えられると思うのです。日本社会に「魅力ある中小企業でやりがいを持って働くこともまた、カッコいい」という考え方を浸透させたいんです。 しかし、このままのペースで事業を進めていくと、目指すところにはたどり着けません。実現するために、頑張る以外の方法で事業を展開していくことを考えています。具体的に言うと、G-net単体の規模を拡大するよりも、G-netを日本各地、各大学に作って共に活動をすることで、急速に、ダイナミックに変化をもたらせると考えています。実際に、尾鷲や岡崎版のG-netを既に立ち上げています。新たな自治体からの視察も来ており、数年後、「社会を変えるかもね」と言われる仕組みを作っていきたいです。■受賞した数々の賞状からG-netへの期待と注目度が伺える9

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