トーク118
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講演録青年重役会「強い組織づくり」 「 青年重役会」は岐阜支部創立30周年、愛知支部・東濃支部創立20周年を記念し、3支部合同講演会を開催しました。講演会では、「強い組織づくり」という演題で平尾誠二氏と石川顕氏によるトークショーを実施しました。 両氏からは各々の実績や体験に基づく示唆に富んだお話を披露していただきました。今回、本誌においてこのトークショーで交わされた心に残る言葉をキーワードとともに掲載しました。【プロフィール】 1941年 神奈川県横須賀市出身。1964年 早稲田大学卒業と同時にTBS入社。2001年 TBS定年退社。2007年 講師として本格的に活動を始める。◦特にプロ野球については深い造詣と識見を持ち、実況以外の執筆・対談等の活動においても様々な提言を示している。2000年度のアナウンサー大賞受賞。◦ポリシー「プロ中のプロであれ」をモットーに日常の健康管理と徹底した事前取材を貫く。【プロフィール】 1963年 京都府出身。1975年 京都市立陶化中学入学と同時にラグビーを始める。 伏見工業高校3年時、全国大会優勝。 同志社大学在学中、史上初の大学選手権3連覇に貢献。 卒業後、1年間英国留学。1986年 ㈱神戸製鋼所に入社。入社3年目よりチームを7年連続日本一に導く。1987、1991、1995年のワールドカップに、3大会連続して出場。1991年時はキャプテンを務め、日本代表初勝利を飾る。日本代表キャップ35。◦現役引退後は、1997年から2000年まで日本代表監督を務め、1999年のワールドカップにチームを導く。◦神戸製鋼ラグビー部では、ゼネラルマネージャー(GM)兼総監督としてチームの運営・指導に当たる。一方で、2000年「スポーツに関心を寄せるすべての人々のコミュニティーの健全な発展に寄与する」ことを目的に、特定非営利活動法人 スポーツ・コミュニティ・アンド・インテリジェンス機構(略称 SCIX)を設立し、理事長に就任。石川氏…一人でリーダーとしての能力をすべて持っているのが昔のリーダーでしたね。平尾さんがおっしゃるように、まわりがついてくる人こそリーダーではないでしょうか。石川氏…多くのプロで活躍されているスポーツ選手は、幼い頃からはっきりとした目標を持ち、夢を実現しています。各個人が明確な目標を設定することが大切ですね。石川氏…叱るはFor You。怒るはFor Me。「叱る」ことと「怒る」ことは全く違います。叱るはゼロをプラスにします。うまく叱ることはうまく語るのと同じくらい大事です。リーダーとはイメージできること叱ることの大切さ平尾氏…正しいことを言うことだけがリーダーではないです。まわりがついてくる人こそリーダーだと思いますね。平尾氏…イメージできないことを成功させることは無理です。それは目標到達までのイメージがつかめずモチベーションが維持できないからです。目標達成の鍵はイメージできるかできないかにかかっています。平尾氏…最近叱ることができない人が増えていますが、叱ることは大事です。逆にうまくいった時は、おもいっきり喜んであげること。感情を表に出すことでチームが活性化します。元ラグビー日本代表監督・神戸製鋼ラグビー部GM総監督平尾 誠二 氏フリーアナウンサー石川 顕 氏10

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