トーク117
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です。今後も社員の英知を結集し、果敢に挑戦し続けていきます。G…御社が開発する「専用機」はお客様であるメーカーの製造ラインの核心部分を担うことが多いのですね。社長…お客様が会社の命運を賭けて取り組むプロジェクトのお話が多くあります。お客様の製造ラインの核心を担う仕事です。守秘義務もあり、あまり詳しくお話し出来ないのが残念ですが、当社が取り組んだ案件の中には、超高速で商品を生産する「専用機」もあります。その「専用機」は様々な工程が組まれているため、全長が数十メートルに及ぶ大規模な機械です。 当社が開発した巨大な「専用機」からお客様の商品が目視出来ないほどのスピードで生み出され、命が吹き込まれたように全自動で製造される。その光景を見ると、しびれるような高揚感が体全体から湧き上ってきます。胸が熱くなる瞬間です。G…こうした付加価値の高い「専用機」を開発する人材はどのように育成されるのですか。社長…今、世界中の様々な国や地域でビジネスチャンスが膨らんでいます。もちろん国や地域によって市場の様相は異なりますが、近い将来、多くの地域で、当社のお客様が扱う商品の市場が顕在化し、成長する可能性が高いと思われます。それに伴い、お客様から「専用機」の開発依頼が増加するものと予想され、当社もこのチャンスをつかみ、飛躍につなげたいと考えています。その鍵を握るのは、やはり人材です。 当社の人材育成の方法は、主任、係長などの初級管理者クラスに案件を任せ、挑戦させる方法です。国内、海外のどのような場面においても、一人で対処できるプロの力を習得させたいからです。当然、失敗が多く思うように仕事が前に進みません。しかし、すぐに手を差し伸べるのでなく、どうすればいいかを徹底的に考えさせま企業ルポ口が増加するアジアの新興国では、経済が成長し、購買力も右肩上がりで伸長しています。こうした中、A社は、アジアを中心とし、全世界に工場や販売網を広げており、それに伴い、A社からの「専用機」の開発依頼が増加しています。他のメーカーも新興国に目を向け、今まさに、お互いがしのぎを削る熾烈な戦いをしています。 A社が取り扱う商品は日本においては生活必需品ですが、新興国では高級品です。成長著しい新興国であるからといって、日本で販売している商品がそのまま売れるほど、甘くはありません。それぞれの国の事情に合った販売方法を必死に模索し、粘り強く浸透を図っています。各国の消費者の生活実態や消費実態を徹底的に観察し、消費者の潜在的なニーズを掘り起こし、販売に結びつけます。 例えば、「消費者がこの商品を使う費用には、収入に占める割合で一定の上限がある」という経験則に基づき、この経験則とターゲット層ごとの平均世帯収入を掛け合わせ、想定される月間支出可能額を設定します。そうやって販売単価を算出し、ターゲット層ごとに商品タイプを変えるといったことやその国の事情に合った販売方法など、日本では考えられない工夫をして開拓を進めて行きます。様々な方法で新たな価値を提供することで、お客様に商品を受け入れていただき、その結果、お客様のライフスタイルを変え、世界各地に日常必需品として商品を広めていくのです。 このように、A社を始め各メーカーは進出する国ごとに商品の販売方法、機能などを変え、厳しい競争を繰り広げています。当社もお取引先が激戦に打ち勝ち、シェア拡大が図れるよう日々スピード感を持って「専用機」の開発改良に取り組んでいます。お客様が販売したい商品を、より高速、低コストで製造する。これこそが「専用機」メーカーとして当社が生き残るための永遠のテーマ■会社全体写真企業概要■本社所在地:岐阜県安八郡安八町南條1290番地1■創 業:2001年10月2日■資本金:8,000万円■従業員数:53名■事業内容:各種専用設備機械の設計製作■グループ会社:株式会社中部ワークロール、WGSICorporationLtd(タイ・バンコク近郊)岐阜精工株式会社8

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